僕が家を建てる理由はだいたい百個くらいあって

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脇田温泉「湯の禅の里」で、桜・風呂・美味い飯の猪鹿蝶を堪能する、あるいはメンタンピン

篠栗町の「RIYAKU(リヤク)」で抹茶ラテとヘーゼルナッツラテを飲んで、特にあてもなく車を走らせたら、脇田温泉に着いた。

名前だけは知っていたが、来たことも来る予定もなかった脇田温泉。こじんまりとはしているが、思った以上にちゃんと温泉街だったので、少し寒いこともあり、ひとっ風呂浴びていくことに。


湯の禅の里」。入湯料850円・タオル200円。


温泉入り口へのアプローチで俺のテンションが爆上がり。こういった、増築に増築を重ねたような奇天烈建築温泉、大好き。


途中にいきなりある、竹原古墳のレプリカも、最高。


ということで、入湯。もちろん写真はない。露天風呂がメインなのだが、ちゃんとサウナ小屋と滝が流れ落ちる冷水浴もあり、よい汗をかけた。サウナ、室内にテレビが置いてないストイックなもので、おっさんたちのため息しか聞こえない、最高のもの。


ほどよく腹が減ったので、先ほどの最高なアプローチ沿いにある、手打ちそば処「禅」で蕎麦と、その向かいのBBQスペースでオーダーできる七輪での地鶏焼肉を食す。そば屋の大将に、向かいのスペースに蕎麦を持っていってもいいか聞いたら、「出前しますよ!」との返事。通路幅3メートル、日本で一番近い出前。

満開の桜とその向こうの花曇の田舎風景を眺めながら、ノンアルビールをすすりながら七輪の火の弄ぶ。パックス・ジャポニカ。


帰りに売店で売っていたよもぎのあんこ餅を買ったら、おまけに山盛りの銀杏の実をもらった。


この日の旅は、かくも穏やか、かくも可憐。咲いて散る桜と、耳元でチャポチャポ鳴る温泉の湯、ジウジウと鶏の脂を焦がす七輪。これはもう猪鹿蝶であった。あるいはメンタンピン。