友人に店の名前だけ教えてもらい、ずっと気になっていた久山町の蕎麦屋「鯨家いすず庵」に行ってきた。場所は、猪野公園の対岸、以前、かなり古い旅館があたところ。
2階の朝食イタリアン「chiCChiriChi」(伊語のにわとりの鳴き声)も気になるが、こちらはまた別の日に。
店内、あまり席数が多くないので、開店しても順次の案内。ちょっと時間があったので、周囲を散策。建物自体も去年できたもののようで、鮮やかな抹茶色の外観が、周囲の緑に溶け込んでいて、よい趣き。
建物の半分は大相撲の湊部屋の九州宿舎となっている。後述するが、蕎麦屋と完全に一体となっている。
猪野川。時期になるとホタルが乱舞する。
そうこうしているうちに、店内に呼ばれたので着席してメニューを眺める。店内、あまり温熱環境がよろしくなく、この日はかなり寒かったので、日和って温かい鴨南蛮にした。本当は十割のざるをたぐりたかったのだが。
ということで、俺の鴨南蛮と妻のえび天そ。つゆはしょっぱ味が強い濃い口で、鴨の金色の脂がじんわりと油膜を張っていて、美味い。鴨南蛮はつみれも入っていて、とえりとした焦がしネギと一緒にいただくと、美味。俺は十割で妻は二八にしたが、夫婦でそれぞれを味見したところ、歯応えもしっかり残っている十割の勝利という結論に至った。
また、写真はないが、オーダーが温い汁蕎麦でも、食後につゆが入った猪口と蕎麦湯が供される。これは嬉しい。
で、これ。iPhoneをガラスに接して撮影した写真なので、位置関係などがわかりにくいが、蕎麦屋の店内からサッシ1枚隔てて、湊部屋の稽古土俵が見える。11月の九州場所開催中の午前中なら、稽古も見学可能とのこと。
今回は寒くて食せなかったが、ざる蕎麦を食しに再訪、決定。