「ぬちがふぅ」で腹が満ちたので国際通りを散策しようと思ったが、猛烈な雨と風で傘をさすのもままならなかったので、ホテルに戻る。現地で合流予定のメンバーは20時ごろに沖縄着との連絡が入ったので、8時間ほどぽっかりと時間が空いた。
部屋で本を読んだりフィットネスジムで身体を動かしたりシャワーを浴びたりしているうちに夕方になったので、国際通りの整体で足ツボ60分コース。施術してもらっている間に、インスタで沖縄にいることを投稿したら、沖縄出身の友人から「おすすめの山羊料理屋ありますよ!」とメッセージ。
ということで、牧志からモノレールでひと駅の安里へ。
駅の階段を降りたところのすぐに、山羊料理の「美里」があった。
店内はド昭和な雰囲気。隣のスナックのカラオケの音が筒抜けで聴こえる感じ。だが別に嫌いではない。
いろいろと気になるメニューがあったが、この後に飲み会が控えていたので、山羊さしみと山羊そばを注文。
オリオンビールのノンアルであるクリアフリーを飲みつつ、姐さん2人の料理風景を眺める。沖縄での3日間、ひたすらこのクリアフリーを飲んだ。正直、別段美味くもないし、ラベルを確認したら佐賀県小城市の工場で作られているので、なんなら福岡からのほうが近いまであるのだが、沖縄の人々のオリオン愛に敬意を表して。というか、他に選択肢がなかったのよ。
山羊さし。山羊を食すのは初めてだったのだが、鹿児島の鳥刺しを思わせるような歯応えと、馬刺しのようなコックリとした味わいで、にんにく醤油によく合って、なんぼでも食えた。ある知人曰く、山羊の肉は男のアレに卓効があり、あまり食べすぎると夜寝てらんなくなるとのことだったが、そのような瑞兆は特に見られなかった。が、美味い。
山羊そばもきた。こちらは山羊の脂がスープの表面にギットギトに浮いていて、最初はギョッとなったが、啜ってみると好ましいクセというか、獣臭さがある脂で、これも実に美味い。唇をテラテラと光らせながら、一心不乱にすすった。麺はやはりぶつぶつと切れる沖縄そばで、好みのものではなかったが、グニュグニュと歯応えが楽しい山羊肉とおろしにんにくの旨みがしみ出たスープをしっかりと完飲。
山羊、美味い。