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広島日帰り旅、世界遺産をハシゴ(厳島神社と原爆ドーム)

ある秋の日。

妻が「日帰り旅行がしたい」と言ったから、広島に行ってきた。8時15分の新幹線で博多駅から約1時間。広島駅で手配したレンタカーを走らせて40分で宮島口に到着。旅は、勢い。


抜けるような青空と海で、絶好の行楽日和。


フェリーの右手に厳島神社の大鳥居が見えてくる。


上陸後にいきなり出くわす鹿。そういえば鹿がいたのだった。


広島駅の時点で外国人旅行客が多いと感じたのだが、宮島に渡るとさらに多かった。さすが世界遺産。


2019年からの修繕工事も目立つところはほぼ終わっており、タイミング的にも満潮直後で、海面上の回廊や高舞台を歩いて回れた。


そして大鳥居。これは狙ったわけではなく完全に偶然だったのだが、大鳥居の修繕工事のための本体足場が解かれたのが先月。陸地から大鳥居までの通路足場もまもなく解体されるのだが、11月1日から27日までの朝9時から12時までの3時間限定で、足場を渡って大鳥居の至近をぐるりと回ることができた。さらにこの日の満潮は11時過ぎ。海面から屹立する大鳥居を間近で見ることができるという僥倖に恵まれた。


紅葉に鹿。


豊国神社の五重塔と千畳閣。


宮島で穴子丼と焼き牡蠣丼、もみじ饅頭とレモンスカッシュを食して後、帰りの新幹線まで少し時間があったので、こちらも世界遺産の原爆ドームへ。


77年にわたって保護されてきた「廃墟」は、原爆の威力の凄まじさと戦争の悲惨さを今に伝えてはくれるが、保護もされず顧みられることもないであろう「廃墟」が、毎日ダースで誕生しているウクライナのことに、原爆ドームを目の前にして、今は思考が囚われてしまう。