家作り、今は棟梁が床を張ってくれている段階。張ったはしから養生をしていくので、広い面積を確認してはないのだが、養生板の隙間から見える部分だけでも、しっかりとテンションは上がる。エコワークスのモデルハウスや宿泊体験で足の裏で感じた、あの無垢床。はっきり言ってクソ贅沢。
エコワークスの標準の床は「杉浮造り30mm・無垢材(節有)T塗装クリア」というものなのだが、その「杉」が自社の森で伐採して自社の土場で天然乾燥させたものというのが、他の工務店やハウスメーカーがなかなか真似のできない、ビジネス用語で言うところのいわゆるコア・コンピタンス。
昨年、熊本県の多良木の土場見学ツアーに参加したのだが、圧巻だった。
で、そんな杉が搬入されたのが、上棟から15日後。
翌日から棟梁が張り始めてくれたのだが、作業の中でかなりの端材が出るらしく、ある日の夕方に現場を見学に訪れた際に廃棄作業をされていたので、1枚もらってきたものが、目の前にある。50cm弱のものだが、部屋に木のいい香りが漂う。そして分厚い。
工場で凸と凹にプレカットされて搬入される。
プレカットの段階では両端は乾燥時のままの状態なので、現場で両端をカットして、サイズを合わせて施工していく。上が乾燥状態の断面で、下が施工時に露出させる断面。きれい。
「浮造り(うづくり)」仕上げについて専門的な説明はしないしできないが、ようするにツルツルではなくちょっとボコボコしてる床板のことで、そんなに間違ってはいないと思う。足裏がベタッと接触しないので、夏でもサラサラとした足触りで、裸足で暮らしたくなる、そんな床材。写真で伝わるようなものではないが、ちょっとボコボコしている。柔らかい部分をあえて削る工法とかなんとか。
自宅に持って帰って、一通り妻や子供に踏ませたあとは、今は自室のキーボードスタンドとして使っている。手首の負担が軽減されて、悪くない。
せっかく家を建てるのであれば、なるべく九州にお金を巡らせるような家が建てたいという思いがあるので、嬉しい。また、床材をロシアやカナダなどの海外からタンカーで運んでくるよりは、九州管内からトラックで運んでこれる方が、地球にもちょっと優しいような気もするので、子供にもドヤ顔で語ったりもする、うざい父親なのである。