1月19日の京都新聞の以下の記事が、「意識の高いはてなブックマーク」でおなじみのニュースサイトNewsPicksで取り上げられたのが1月19日。
新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」を巡り、京都府の西脇隆俊知事は19日、大阪、兵庫両府県知事とオンラインで会合を開き、現時点で政府に適用を要請しないことで一致した。
すべてのコメントに目を通したわけではないが、かなりの人が「英断!」と絶賛していた。新型コロナについての細かいニュースを追うのをやめて久しいので、なにが英断なのかよくわからなかったのだが、「東京と違い、気骨あふれる関西圏」あるいは「東京が雰囲気と情緒で動くなら、関西は合理性と科学に基づく」的な雰囲気なのかな。以下に、いくつかコメントを引用させていただく。
日本において本当に数少ないコロナ対策における英断。
岡村聡(S&S investments 代表取締役)
大阪などの関西圏はまん延防止措置を現時点では見送り。英断。
音喜多駿(参議院議員・ブロガー)
素晴らしい英断。支持します。
さあ蔓延防止や緊急事態宣言を出した関西以外の地域と、出さなかった関西地域、感染者が同じ様に減ったら結果が全てですね。akamatsu masanori(株式会社S 代表取締役役社長)
昨年夏に兵庫県知事が若返ったのが大きいですね。センスのない井戸敏三知事がいなくなって、関西圏で論理的な合意形成ができるようになったのは大きい。
小川雄一郎(株式会社グランフーズ 代表取締役)
この判断は今夏参院選も日本維新の会が飛躍ということを予感させます。
根拠のない無闇な政策よりも根拠に基づく実効性のある政策。Sano Yuzuki(海外営業×データサイエンティスト)
英断だと思うのと、音喜多さんが英断だと言っているのも大きい。
Sakakibara N(AI界隈の人)
関西強いですね。
さすがです。
出利葉正志(IT会社 sales manager)
関東圏と違う判断。
とても良い!
現状を把握し、経済を止めることなく動かす!
素晴らしい!S MASAYA(営業部 チーフ)
いよいよ、本物と偽物の区別がついてきたようです。緑のおばさんは偽物を握ってしまったようです。
菅在根(株式会社ファクト 代表取締役社長)
で、明けて翌日の1月20日の日経新聞。
大阪、兵庫、京都の関西3府県は20日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請する方針を表明した。
たった1日でハシゴを外されてしまった……。「英断!」と絶賛していた人たちがあまりにかわいそうだったので、再度、同じNewsPicksのページを確認しにいったら、ハシゴを外されたことに対して怒るわけでも、朝令暮改な京阪神の知事どもをなじるわけでもなく、各自それぞれ次のニュースの消費に勤しまれていたので、安堵した次第。
最初の京都新聞の記事には記述がなかったが、日経の記事には以下のようにある。
3府県の知事は19日、オンラインで協議し、いずれかの府県が重点措置の適用が必要だと判断した場合、共同で政府に要請することで合意していた。
全然、金輪際要請をしないというような話ではなく、あくまでも「現時点」ではというだけで、必要なら即座に要請するちゅうことで話がついていた様子。コメントで「昨年夏に兵庫県知事が若返ったのが大きいですね。センスのない井戸敏三知事がいなくなって」とドサクサで前兵庫県知事がディスられてるけど、要請を言い出したがその兵庫の知事って、ひどいよ、斎藤元彦知事。
音喜多駿氏がおっちょこちょいなのはいつものことなので驚きはしないのだが、ニュースに脊髄反射するのは本当に心の健康に悪いので、もう少し落ち着いた方がいいと思う。