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小倉の「田舎庵」で火をたらふく食った鰻を食す

n-BASEMENTでの買い物をすませて、小倉駅に車を走らせた。買い物が11時過ぎに終わったので、急いで「田舎庵」へ。店が混んで店外に行列ができる前に、なんとか鰻を食いたかったのだ。

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寺門ジモンさんが「頂点」と認める、「鰻に火を食わせる」と表現される、美味い鰻を食わせてくれる店。

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11時30分に到着。行列こそできていなかったが、1階は満席で、2階の座敷に通された。この日は福岡に13時30分までに帰らなければならなかったので、危なかったがセーフ。「本日、天然鰻入荷しております」のポップを視界の端に入れながら、入店。

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今日は養殖と天然の食べ比べなどをじっくりとしている時間がなかったので、妻と一緒にう巻きと普通の鰻丼をオーダー。普段、よその店ではう巻きは基本的には食べないのだが、ここでは期待を込めて。

ということで、ドンときたう巻きを妻と半分ずつ食す。かなり熱々の状態で出てきてくれて、出汁の効いた卵と、しっかりとした苦味の鰻ちゃんが口の中で渾然一体となり、夫婦で昇天。鰻がかなり贅沢に入っており、あと数年したらこれだけでしっかりと腹が膨れてしまうやつ。

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で、間髪おかず、鰻丼の竹。お客さんが絶えず、ずっと鰻と焼き続けているのか、オーダーから到着までが、かなり早い。

記事末の寺門ジモンさんのYouTube動画を見ればわかるが、田舎庵の鰻の焼きは、「ふっくら」や「ジューシー」といった、よくある鰻の「美味しさ」とは対極のもので、じっくりと焼いて焼いて焼き込んで、鰻が炭になる直前まで、しっかりと火を食わせた鰻が供される。

俺も妻も、丼のフタを開けた瞬間、「あれ、小さい」と思ったが、これも、しっかりとしたサイズの鰻を、焼きに焼いて、余分な水分や脂を飛ばして凝縮された身ということで、あまりグダグダ書いてもどうせ伝わらないのだが、口に入れた瞬間に感じるしっかりとした歯応えと皮目の猛烈な香ばしさの後に、中のほろほろとした身が崩れて、タレと鰻の旨味そのものが広がる。

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そして、少し硬めに炊かれた米が、抜群に美味い。

その年々の評価の高いコシヒカリ(特A米)を用い美味しく炊きあげます。

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ペロリと平らげて、退店。次回は、天然鰻の旬である5月あたりの再訪を誓う。

田舎庵-北九州市小倉の鰻料理専門店