売買契約完了後、庭にあった小さな納屋を壊したら、中に古い井戸があったことが発覚したのだが、どうやら売主もよくわかってなかったようなので、こちらで埋めることになった。
といっても、特に追加で工事費用が発生するわけではなく、解体時に出る破砕した石などで埋めるだけなのだが、神式の井戸祓いの儀式である「水神上げ」を行う必要があるとのことだったので、神主さんをお呼びして、本日執り行った。那珂川市の現人神社にお願いしたので、そちらのウェブサイトから引用させていただく。
水道が発達していなかった時代は、各地にあった井戸の水が人々の生活用水として使われていました。しかし、現代では使われなくなり、枯れてしまった、また使えなくなってしまった井戸もたくさんあります。井戸を撤去する際は、井戸祓いをしてから埋め立てます。
正直な話、売主がその存在を忘れる程度にぞんざいに扱われていた井戸なので、お祓いの必要性は全く感じていなかったのだが、井戸の話をすると、ある世代以上の人がよってたかって脅かしにかかってきたので、やはりすることにした。曰く、
- 「子供が夜中に金縛りにあったので、寺の坊さんに相談したら、寝室の床下に井戸があるだろうと言われたので、床板をひっぺがしたら、あった」
- 「基礎が緩んで家が傾いた」
- 「貞子が出る」
などなど。当初は、地鎮祭と合わせて執り行う予定だったのだが、この手の「呪」がかかっても嫌なので、やはり井戸祓いを先行でさっさとしっかりと終わらせておくことにした。
祭壇を設ていだたく。地鎮祭とは異なり、簡易なもの。
井戸にも。
一通り祝詞をあげていただき、足元が悪いので神主さんのみ、井戸でお祓い。
同席してくれたエコワークスの営業担当者、撮影。妻は仕事だったので、3人で参列。
玉串料をお渡しして、滞りなく終了。所要時間は約20分。玉串料は営業担当者が、目安というかズバリの金額を指定してくれたので、そのまま用意した。
長い間、そこに暮らす人に水をもたらしてくださり、ありがとうございました。どうぞ、おやすみください。