妻の職場は医療機関なのだが、新型コロナウイルスが世の中に登場した昨年の春から、診療時間中はずっと、ハイサイド窓を全開にして換気をしている。当然、冬は暖房を、夏は冷房をフル回転させながらなので、電気代がとんでもないことになっているし、冷気や熱気が「換気」のために盛大に侵入してくるので、効率も悪い。
全然、サスティナブルじゃない。
さすがに新型コロナウイルスがどういったウイルスかもかなりわかってきたし、俺を含めてスタッフ全員も、ワクチンを2回接種したので、そろそろハイサイド窓を少し閉めたい。冷暖房効率を上げたい、今年の夏はどうやら猛暑っぽい、ということで、空気清浄機を導入することにした。
業者に話を持っていくと、すぐに60〜100万円といった、常軌を逸した見積もりを持ってくるし、「助成金使えばほとんどただで買えますよ」といったセールストークも始まるのだが、ちょっと落ち着いてくれ、という気持ちになるので、まずはそれなりにリーズナブルなものを探して自分で買ってみることにした。
で、今回選んだのは「Airdog 」。フラッグシップモデルの42畳用・X5s。シリコンバレーで開発された、というのが大きなアピールポイントのようなので、「シリコンバレー式空気清浄機」と呼ぶことにした。

到着。
登場。
同梱物。フィルター、クリーナー、フィルター洗浄用のブラシ(木の柄でかなり質感はいい)、説明書とApple TVのものとよく似たリモコン。
使用準備は一瞬で終わる。フィルターカートリッジを背面からはめこむだけ。
設置して稼働。
操作はシンプル。オートモードからの風量切り替え、チャイルドロックモード、スリープモード。
稼働した瞬間、赤いランプとともに【153】という危機的汚染レベルを示してファンが全力で回り始めたが、これは起動時のアクシデント的表示のようで、5分もすると数値はさがり、問題ないレベルに落ち着いて巡航運転を始めた。
ただ、この数値の意味というか、目安がよくわからない。小さければ小さいほど、空気がきれいというのはわかるのだが、例えば近くで屁をしたらいくつ、【500】を超えたら死ぬ、などの数字の意味が、まだよくわからない。
取扱説明書にちゃんと記述がありました。申し訳ありません。
カラーモニターの色 | 汚染度 | 数値 |
---|---|---|
緑 | キレイ | 50以下 |
黄緑 | 普通 | 51〜100 |
オレンジ | 汚い | 101〜150 |
赤 | とても汚い | 151〜 |
フィルターで微粒子を漉しとるのではなく、
電磁場をつくることで
有害物質を帯電させ
磁石のようにフィルターに吸着
させる方式なので清浄力が落ちにくい、ということになっている。一昔前の、「吸引力が落ちない」ダイソンっぽい。

Airdogに惹かれたのは、フィルターの買い替えなどのランニングコストが発生しない点と、メンテナンスの手間があまりかからない点。説明書によると、フィルターなどの掃除の頻度の目安は以下のようになっている。
メンテナンス部位 | 頻度 | 方法 |
---|---|---|
集塵フィルター | 2ヶ月 | 水洗い |
イオン化ワイヤーフレーム | 2ヶ月 | 乾拭き |
プレフィルター | 2ヶ月 | 水洗い |
大気センサー | 2ヶ月 | 綿棒で乾拭き |
オゾン除去フィルター | 半年 | 乾拭き |
スマートフォンのアプリもあり、スマホから電源のオンオフを操作したり、汚染状況を確認できたりもするようだが、当面の使い方としては24時間オートで回しっぱなしを考えているので、無用。
使用してみての感想だが、まだ稼働させて24時間経ってないので、ない。音は職場だとまったく気にならないレベル。あとは、日々の業務に携わるスタッフに、体感として変化があるかを聞いてみたいが、それはもう少し先の話。で、卓効があれば、先々自宅にも導入しようと思う。
とにかく、サスティナブルな新型コロナウイルス対策を模索しつつ、日常を取り戻していきたいのよ、俺は。