注文住宅の家作りは連立方程式
自宅建立は、間取りの打ち合わせが大詰めを迎えつつ、外構や内装も同時進行で進み始めたが、注文住宅のプランニングは、まるで数学の連立方程式のよう。
予算・好み・クオリティなどといった条件の異なる式を同時に満たす最適解を、妥協やすり合わせ、断念などを経て、なんとか求めていく過程。土地と金と時間が無限にあれば、こんな方程式を解く必要もないのだが、俺はどれも有限しか持ち合わせていない。
打ち合わせ全体の行程からすれば、今はやっと五合目といったあたりらしいので、一度ここで、プランに一度入れてはみたものの、導入をやめた設備を3選、記録として。単純にあきらめたもの、より優先度の高い選択肢に予算を振ったもの、頭を冷やしたらいらなくなったものを、それぞれ。
導入をやめた設備3選
カーポート
駐車場から玄関にかけてのプランは以下のような形になっている。
自家用車の保護や、車から玄関まで雨に濡れずに移動したいと思い、カーポートを検討していたのだが、土地の形状上、どうしても階段が発生するので、どんなに立派なカーポートを設置しても、濡れてしまう。また、それなりに見栄えのするカーポートとなると、やはり3桁万円になってしまう。

かといって、貧乏臭いものを設置してもしょうがない。ということで、カーポートは主に予算上の理由により、プランから削除。
ロフト
俺の書斎直結の約4畳のロフトを当初から希望していた。壁面を本棚で埋めて、座り心地のいい座卓なんぞを持ち込んで、優雅に本を読んで暮らそうと企んでいた。

だが、全方位から「暑い、狭い、使わなくなる」とのアンチロマン砲が飛んできた。
それでも、「男のロマン」枠として死守したかったのだが、現在の自宅自室の断捨離を進めていったところ、さほど並べたい蔵書があるわけでもないことに気付き、少しトーンダウン。
また、ロフトの見積もりが約30万円で出てきたのだが、ちょうどその時に悩んでいた、メインの掃き出し窓に設置したくなっていた電動採光採風シャッターの値段がちょうど同じぐらいということに気付き、ついに男のロマン、陥落。

6畳の書斎が確保できただけでもありがたいので、ロフトは「より優先度の高い選択肢に予算を振」るために、ここでさよなら。
TOTOのフローティングデザイン便器

TOTOのショールームに見学に行った際に、一目惚れしてしまったフローティングデザインの『FD』。以前の記事で「ほぼ決まり!」とまで宣言していたが、あれから約2ヶ月。上っていた血が下がり、頭が冷えてきた。
で、先日の打ち合わせで、各設備の標準からの差額提示があったのだが、浮かないピュアレストEXと浮いちゃうFDの差額が76,000円。便器を浮かせて底をぼんやり光らせるのに76,000円。これは、ちょっと違う、という気になり、営業担当にLINEで「便器は浮かない方でお願いします!」とメッセージ送信。
竣工まで連立方程式は続く
ということで、途中経過を記録として。今後もこの手の、やめた設備は出てくると思うが、妻と協力して、楽しく解いていきたい。