必要以上に文字情報が詰め込まれている帯がうるさくて、どれが本のタイトルなのかわかりにくいが、『GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ: 万全の体調で生き抜く力』という本。
帯を外したらとてもシンプルで好ましい装丁なのに、帯が「あなたの脳、体、心を襲う現代生活の病と闘う」だの「50年後の自分と家族のために今すぐとるべき選択」などと、うるさい。
いわゆる「健康的」な生活をしていたはずの母親をアルツハイマー病などの病魔で亡くしてしまった著者が、数々の論文や調査を渉猟してまとめた健康本。
内容的には、食事・バイオリズム・ビタミンD・運動・デトックス・瞑想を中心とした網羅的なもので、どれも目新しくはないが、まとめとして読むには、便利。以下、読書メモとして。
植物を飾ると、部屋に華やかさや彩りを与えてくれるだけでなく、空気をきれいにしてくれる。空気を浄化する植物の研究は、もともと宇宙ステーションで、植物の力を利用して新鮮で清潔な空気を宇宙飛行士に供給する目的ではじまった。
NASAのビル・ウォルバートン博士は、『新鮮な空気を増やす方法』(未翻訳)という優れた著書の中で、空気中の様々な化学蒸気を効果的に除去する植物について詳しく記している。博士の研究によれば、家やオフィスの空気を浄化する効果と維持のしやすさにおいて、次のような観葉植物がトップテンに入った。
- アレカヤシ
- カンノンチク(観音竹)
- チャメドレア・セフリジー
- インドゴムノキ
- ドラセナ・ジャネット・クレイグ
- セイヨウキヅタ(アイビー)
- シンノウヤシ
- フィカス・アリイ
- ボストンタマシダ
- スパティフィラム
(237・238ページ)
来春竣工予定の新居では、しっかりと室内にグリーンを置きたいね、と妻と話していたのだが、浮遊する有害物質の除去という点でも観葉植物は有効とのことで、例として具体的な樹種が挙げられているので、参考にしていきたい。
高度に整理されて要約され、付加価値が高まったプロフィールは、人生の輝かしい瞬間だけを切り取って共有できるよう、ベスト場面集のように編集されている。ストレスをものともしない一部の人を除いて、ほとんどの人は自分とほかの人のプロフィールを比較して、不安と憂うつに陥る。
(256ページ)
SNSがいかに心の平穏を乱して健康を害するかについても説明されている。ブログにしろSNSにしろ、みんなが盛っていること前提に楽しむか、それができなければやらない方が、平和に暮らせる。もちろん俺も、マウンティングのために盛ってる。
インターネットが発達したことにより、俺たちは例えば年収の多寡を、同僚や同級生とではなく、なぜかビル・ゲイツと比較して悔しがるようになってしまった。ビョーキになってしまう。