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エコワークス小山社長と行く「木造住宅生産技術研究ツアー」に参加してきた(於・熊本県球磨郡多良木町)

「木造住宅生産技術研究ツアー」

自宅の建設をお願いする福岡の工務店・エコワークスのイベントに参加してきました。妻は仕事なので当初は子供2人を連れて3人で参加しようと思っていたのですが、目的地である熊本県球磨郡多良木町まで、バスで片道3時間の行程ということで、子供は家に友達を呼んで留守番させることにしました。3時間のバスツアーに耐えられるように調教していません。


公式ウェブサイトでのイベント詳細は以下。

https://www.eco-works.jp/ecoworks/woodtour-3/

エコワークスがとことんこだわる、天然乾燥させた国産天然木材生産の心臓部である、多良木プレカット工場。近隣数カ所に分散されている土場と工場を合わせると、PayPayドームに等しい面積の敷地に、近い将来の我が家の柱や梁や床材になる木材たちが、出番を待って横たわっていました。以下、写真多め、最後にYouTubeの動画(約3分)。


なお、貸切の大型バスで参加家族は5家族限定、各家族離れて着席、弁当は各自持参、集合場所から山奥の工場までほぼドアツードアで移動。バスもエコワークスも参加者もそれぞれに感染対策を徹底した中での開催でした。

多良木プレカット工場へ

【超快晴】
【多良木プレカット工場】
【手作り感満点のウェルカムボード】
【エコワークスののぼり】
【プレカット工場社屋】

まずは土場を見学

そもそも「土場」とは。

土場(どば)は、木材や土木資材の集積場。ここでは木材が消費者に向けて搬出される途中で、一時的に集積する場所としての土場を扱う。


サイズによって期間は異なるが、大黒柱サイズだと2年近くかけて乾燥させる。ボイラーを用いた人工乾燥だと1週間程度で無理矢理乾燥させるので回転がよくなり在庫を抱える必要がなくなるが、木材がもつ精妙なエキスも香りも吹っ飛ぶ。

【土場に眠る大量の木材】


小山社長と工場長による熱のこもったレクチャー。木材を愛し愛された男たち。

【小山社長と工場長によるレクチャー】


出荷前の水分量検査を全量行っており、この数値が20以下のものは、はねるとのこと。乾燥中に風雨にさらされて荒れているが、プレカット工程で薄く削ると本来の美しい木肌が現れる。

【水分量計で測定】


環境配慮とトレーサビリティの証であるSGEC認証。エコワークスは全量の約3割でこのSGEC認証材を用いている。特別なコストが必要なわけではなく、ど真面目に仕事をしている証。

【SGEC認証シール】


大黒柱の候補たち。エコワークスは希望すれば工場で自宅の大黒柱を選木できるので、時期が来たら我が家も全員でここを訪れて、顔のいい木を選びたい。

【未来の我が家の材料たち】

プレカット工場を見学

バスで3分のプレカット工場に移動して、見学。土場で丁寧に乾燥された木材を、ここで家の材料に仕立て上げていく。

【4軸モルダーで四面を磨かれる】
【6軸・8軸モルダーで様々な建材に】
【複雑な工程を経てほぞや筋違い材なども】

防腐防蟻処理

防シロアリ剤を真空加圧注入する大型の釜。表面に塗布する防蟻材は嫌なにおいと成分を揮発してシロアリを寄せ付けないのに対して、こちらの方法はシロアリがかじったら腹を壊す成分を木材に染み込ませるという方法。18ヶ月乾燥させた木材に注入してからさらに18ヶ月乾燥させるという、まあ、手間とコストと時間がかかる方法のよう。

【防蟻剤を加圧注入する真空釜】

感想

お土産に、削りたてほやほやのヒノキのカンナ屑をいただいた。よい香り。

【ヒノキのカンナ屑】


ど真面目に熱意を持って木材に向き合われていた。帰宅後、一通り妻に話したが、妻もエコワークスでの家作りに対して、自身の選択に確信を深めていた様子。これからも楽しく自宅建立を進めていけそうです。

多良木プレカット工場

多良木プレカット協同組合【フェアウッドグループ】 | てまひまかけた天然乾燥の木材加工を行う会社です。

Google Mapで見ても、木材が集積している様子がわかる。

YouTube

音量注意。