僕が家を建てる理由はだいたい百個くらいあって

住・読・学・旅・玩・贅・遊・愛・金・美

物読

島地勝彦『迷ったら、二つとも買え!』を読んで、暑気払いならぬ貧気払い

本書のタイトルの「迷ったら、二つとも買え!」、あるいは「迷う理由が値段なら買え、買う理由が金額ならやめておけ」を、座右の銘として精進したいと考えてはいるのだが、ちょっと気が緩むと、ついつい節約なぞをしてしまいそうになる。まことにもって、遊…

予防は千の治療に勝る - 『上流思考 - 「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法』ダン・ヒース

対症療法ではなく、問題の根本に当たれ、という本を読んだ。 あなたは友人と川岸でピクニックをしている。突然、川の方から叫び声が聞こえた。子どもがおぼれている。あなたと友人は反射的に川に飛び込み、子どもを抱きかかえて岸まで泳いだ。息をつくまもな…

我永遠に氷をアイス、ヴィム・ホフ・メソッドで「冷たさ」に親しんで人間本来の能力を取り戻す

現在、自宅の建築打ち合わせ中で、建てる家はしっかりとした高気密高断熱の、家中の温度が均一で、夏涼しくて冬暖かいものになる予定。残念なことに、日本の素寒貧な住宅事情では、リビング・脱衣所・風呂・浴槽の温度差がはちゃめちゃで、いわゆるヒートシ…

高城剛おすすめの入浴剤「リツリンヨク」で正月休みの疲れと澱を解毒する

ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんは、旅や健康について自身の人生をかけていろいろな実験をしてくれており、その実験結果を気前よく書籍で公開してくれるので、書籍を楽しく読んでいる。『LIFE PACKING 2020 未来を生きるためのモノと知恵』は、世…

帯に難あり『一か八か大作戦』- 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー

年末年始はSF小説でも読んで、いい気持ちになろうと思い、アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を買っておいたのだが、無事に正月休みの間に読み終えた。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazonプロジ…

大切なことをサラリとこなす技術 - 『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』グレッグ・マキューン

『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』という本を読んだ。 エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する作者:グレッグ・マキューンかんき出版Amazon 著者のグレッグ・マキューンは、前作『エッセンシャル思考 最少の時間で成果…

間延びする人生をいかに生きるか - 『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン

5年前に発売された第1弾『LIFE SHIFT』は読んでないのだが、書店で平積みされて売れまくっていたのは、覚えている。その続編というか最新版の『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』が発売されたので、読んでみた。 LIFE SHIFT2―100年時代の行動…

福田和也のハイカロリーエッセイ集『罰あたりパラダイス』を読んで、もっと遊ばなければと奮い勃つ

文芸評論家の福田和也の文章が好きなのだが、『週刊SPA!』で1998年から4年にわたって掲載されていたエッセイ『罰あたりパラダイス』は、連載をリアルタイムでも読んでいたし、完全版として発行された単行本を、今でも定期的に読み返している。 約20年前の時…

徹底的に漂白された倒産カタログ - 『世界「倒産」図鑑 』荒木博行

安全地帯から眺める企業の倒産劇はとてもおもしろいので、この手の本は好んで読む。別段、教訓を得ようだの、今の自分の商売の参考にしようといった下心はなく、物語として愉しみたい。俺自身、大学生の時に実家の土建屋が倒産して、父親が多額の借金をほっ…

失敗に不思議の失敗なし - 『世界「失敗」製品図鑑』荒木博行

俺の性格がひねこびているからか、成功本と失敗本だと、圧倒的に失敗本の方が読んでいておもしろい。コクがある。 また実利的にも、いわゆる成功本はファンタジーとしてはおもしいこともあるが、再現性や汲み取るべき教訓の有無という点では、あまりよいもの…

今、日本で一番面白い漫画の公式副読本 - 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』中川裕

1週間ほど前から、夫婦で『ゴールデンカムイ』にハマってトチ狂っている。 アニメの1・2期をNetflixで、3期をAmazonプライムビデオのレンタルでそれぞれ一気見し、返す刀で既刊のコミック全26巻を大人買いして2回通読、「となりのヤングジャンプ」で期間限定…

世はまさに大陳列時代 - 『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』尾原和啓

「いいモノを作る」だけだとあっという間に廉価にコピーされてレッドオーシャンに叩き込まれる時代になったので、そこに至る「過程」や「物語」を陳列して、それを銭に替えましょう、という話。プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる作者:尾原 和啓幻…

「貧乏臭さ」への解毒剤 - 『世界大富豪列伝』福田和也

「貧乏」は財産の多寡のうちの寡の状態を説明する言葉なのに対して、「貧乏臭い」は、財産の多寡には関係なく、世の中の森羅万象に対峙する際の心の持ち用や態度のことなので、「貧乏臭い」はすべからく唾棄すべきものだし、本当に嫌い。で、世の中がどんど…

文豪・映画・家族 - 『活劇映画と家族』筒井康隆

最初に言っておきたいが、帯は完全な誇大広告。筒井ワールドは「炸裂」していないし、面白さが「爆発」するような内容でもない。 学生時代、貪るように筒井康隆の文章を読んだ。小説もエッセイも。今は、すべてを追いかけるわけではなくなったが、それでもや…

荒淫矢の如し - 『インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学』ゲーリー・ウィルソン

買い物やスマホなどへの依存症である「行動中毒」についての書籍で必ず出てくる「ポルノ中毒」について。 これは脳の性質と、それがまったくちがう環境からのヒントにどう反応するかという話だ。果てしなく供給される、オンデマンドの性的新奇性の慢性的な過…

ネイチャーが僕らをフィックスしてくれる - 『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』フローレンス・ウィリアムズ

右手を指定席にしたスマホに目と脳を占領されてしまった現代人が忘れつつあること、「自然」に触れてその中で過ごすことがいかに心身にとって必要か、についての本。 本書は、詩人や哲学者には太古から自明であったこと、つまり「どこにいるか」が幸福度を左…

20kgの30日ケトルベル・スイング・チャレンジ完走、次は懸垂チャレンジを模索

7月2日に終わった16kgのケトルベル・スイング・チャレンジに続いて、4kgアップの20kgでのチャレンジをスタートさせたのだが、本日無事に完走した。ケトルベルによるコンディショニングについては、以下。kcys.me16kgの30日ケトルベル・スイング・チャレンジ…

6月刊行予定の『福田和也コレクション』の続刊、まったく音沙汰がない

3月に突如として刊行が開始された『福田和也コレクション』全3集。福田和也コレクション1: 本を読む、乱世を生きる作者:福田 和也ベストセラーズAmazon 第1集の「本を読む、乱世を生きる」は、厚さ5センチ超の鈍器の如き大部で、大竹伸朗さんの装丁画も素晴…

ニュースを減らして読書を増やすために「Kindle Oasis」を購入

ここ最近で、最も有益だった本がドルフ・ドベリ『News Diet』。kcys.meしょうもないニュースに接する時間を極力減らして、その分好きな本を読んで暮らしたいと考えたら、スマホから少し距離を置く必要がある、という結論に達した。スマホにもKindleのアプリ…

うっかり長生きして困らないために - 『健康もマネーも人生100年シフト! 勝間式ロジカル不老長寿』勝間和代

望もうが望むまいが、「下手したら」100歳まで長生きしてしまいかねない時代に、いかに長く太く生きるための準備を戦略的に考えていくかについての本。Kindle版を購入。健康もマネーも人生100年シフト! 勝間式ロジカル不老長寿作者:勝間和代宝島社Amazon 幸…

『サマリーポケット』に預けた本はこのように管理される

引越準備として書籍・雑誌を貸し倉庫サービスの『サマリーポケット』に預けた。kcys.me集荷から到着通知を経て、「入荷」に至るまでを全てアプリで終わらせることができて便利。サマリーポケットで言うところの「入荷」とは、ボックスに詰めて送った物品を全…

テクノロジーと勇気と愛で、人間を超えてより人間に - 『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン』ピーター・スコット・モーガン

久しぶりにすごい本を読んだ。 脳は完全に機能したまま、眼球以外の肉体の自由を徐々に失い、最終的には自分の体に閉じ込められてしまう難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を患ったロボット工学の専門家でもある著者が、テクノロジーと勇気と愛で、自身の人…

本の断捨離(既読の本、テーマに興味が薄れてしまった本、著者にうんざりしてしまった本など19冊)

断捨離というか、要らないモノを捨てて身辺整理する過程で、やはり本が一番手間取っている。 貸倉庫サービスのサマリーポケットを利用して、自室の本棚からリファレンス本をとりあえず撤去したら、かなりすっきしりて本を眺めることができるようになったので…

『サマリーポケット』を利用して本の断捨離・整理・引越準備

こまごまとした要らないモノの捨てまくって、かなり自室がスッキリした。しかし、やはり個人的に一番の問題は、本。量もそれなりにあるし、既読・未読・積読、さらには参照資料としてのいわゆるリファレンス本などが入り混じっており、なかなか選別が難しい…

16kgの30日ケトルベル・スイング・チャレンジを無事完走したので次は20kg

6月3日からプログラムをスタートした、ケトルベルの基本エクセサイズであるスイングの30日チャレンジが無事に今日終わった。最終日はスイングを250回。もちろん一気に250回したら死ぬので、50回を5セット。インターバルは、1セットごとに雑用を挟んだので、1…

食事・バイオリズム・ビタミンD・運動・デトックス・瞑想 - 『GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ: 万全の体調で生き抜く力』マックス・ルガヴェア

必要以上に文字情報が詰め込まれている帯がうるさくて、どれが本のタイトルなのかわかりにくいが、『GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ: 万全の体調で生き抜く力』という本。GENIUS LIFE ジーニアス・ライフ―万全の体調で生き抜く力作者:マックス・…

日経MJの「2021年上期ヒット商品番付」が発表、サステナブル商品や『呪術廻戦』などが選出

半期ごとに発表されるヒット商品番付が2021年6月16日の日経MJに掲載されていた。普段、世情に疎い生活をしていると、こういったトレンドのまとめは便利なので、毎回楽しみにしている。今まではただ読んで楽しんで終わり、だったのだが、せっかくブログを始め…

ケトルベルでボディメイクとコンディショニング(30日ケトルベル・スイング・チャレンジ)

スポーツジムに通うのもやめ、自宅にあった3kgと5kgのダンベルも処分して、ボディメイクとコンディショニングのベースを、ケトルベルを用いたスイングのみで行うことにしたのだが、すこぶる調子がいい。用意するものも必要に応じた重量のケトルベルのみで、…

催眠・気功・古武術で変性意識状態を操る - 『自分のリミッターをはずす! 完全版 変性意識入門』苫米地英人

積読されていた苫米地英人氏の著作を消化中 【苫米地英人『自分のリミッターをはずす!』】積読本をじゃんじゃん消化して、どんどん処分していこう。 催眠・気功・古武術を通じて「変性意識状態」についての理解を深めようという内容。基本的に言っている内…

苫米地英人本の積読を消化中 - 『残り97%の脳の使い方(ポケット版)』苫米地英人

積読されていた苫米地英人氏の著作を消化中 【苫米地英人『残り97%の脳の使い方(ポケット版)』】要らないモノを毎日捨てるチャレンジの対象がいよいよ自室の本棚に迫ってきたので、まずは積読本の要否を吟味している。 一時期、面白いことを言っているなと…